Wimax
WiMAXの契約を検討している方は、必ず事前にWiMAXの通信サービスに関する概要と、エリア検索の手順を把握した上で、エリア確認を実施しておきましょう。 当記事では、その為におさえておくべき項目を紹介していきますので、ぜひ参考にしてみて下さい。 月額1,397円~ 5G対応WiMAX契約期間で選べる2つの新プラン登場! モバレコ × Broad WiMAX キャンペーン まずは3つの通信サービスそれぞれの特徴を説明します。 1.WiMAX WiMAX(ワイマックス)は、日本においてはUQコミュニケーションズがMNOとして事業展開している通信サービスです。 現在は後述する「WiMAX 2+」へ移行が進められており、通信速度に影響をおよぼす「帯域」の割当も少なくなっています。直近の比較的新しいモバイルルーターでは、WiMAX非対応の機種も見られてきています。 通信には2.5GHzの周波数帯を用いており、規格上の下り最大速度は13.3Mbps。 ちなみに通信に用いられる「電波」は、周波数の高低により次のような特性を持ちます。 ■電波の特徴 ・周波数が高い:直進性が強く、障害物に遮蔽されやすい ・周波数が低い:浸透性が強く、障害物を回り込みやすい WiMAXの2.5GHz帯は、スマートフォン向けに使われる電波と比べると周波数が高くなっています。そのためスマホと比べると、WiMAXルーター機器は屋内や地下では電波がつながりにくいケースがあります。 先ほど「WiMAXからWiMAX 2+への移行に伴い、WiMAXに割り当てられる帯域は減らされている」とお伝えしましたが、一方でWiMAXに限っては毎月利用できるデータ量には制限がない“完全なデータ量無制限で使えるサービス”というメリットもあります。 2.WiMAX 2+ WiMAX 2+(ワイマックスツープラス)も、日本においてはUQコミュニケーションズがMNOとして事業展開している通信サービスです。 日本で「WiMAX」といえば一般的にWiMAX 2+を指し示すことが多く、直近のWiMAXルーター機器はもれなくWiMAX 2+に対応しています。 通信には2.5GHzの周波数帯を用いており、規格上の下り最大速度は558Mbps(※一部機種に限られます)。 サービスに割り当てられた帯域が多いほか、通信高速化技術がどんどん取り入れられおり、最大速度はどんどんと速くなってきています。 WiMAX同様に電波は2.5GHz帯を使っているため、スマホに比べると、屋内や地下ではつながりにくいという特性があります。 なおWiMAX 2+単体については速度制限も設定されています。 直近3日間でWiMAX 2+で通信したデータ量が10GB以上になると、ネットワーク混雑時間帯(18時頃~26時ごろ)においては通信速度が概ね1Mbpsに制限されます。逆にいえばこれ以外の時間帯であれば、データ量と通信速度ともに、制限なく使うことが可能です。 au 4G LTE au 4G LTEはKDDIおよび沖縄セルラー電話が運営するブランド「au」にて事業展開されている通信サービスです。 WiMAX 2+サービスでau 4G LTEが利用できるのは、通信モードを「ハイスピエードプラスエリアモード」に設定したときのみ。WiMAXルーター機器には直近のものでもハイスピエードプラスエリアモードに対応するものと非対応のものがあるので注意が必要です。 またハイスピエードプラスエリアモードはオプションプランであるため、利用は有料(税込み1,085円/月)となっています。長期契約のプランを選ぶなど、場合によって無料で利用できるケースもあります。 通信に使われる周波数帯は700MHz帯および800MHz帯、1.5GHz帯、2.1GHz帯と複数。ハイスピードプラスエリアモード利用時の規格上での下り最大速度は708Mbpsです(※一部の機種および地域に限られます)。 “プラチナバンド”とも呼ばれる700MHz帯や800MHz帯を代表に、WiMAX 2+やWiMAXよりも低い周波数を使っていることから、屋内や地下でもつながりやすいことが特徴です。 ハイスピードプラスエリアモードはWiMAX 2+への接続を優先し、安定した通信が確立しにくい場合にはau 4G LTEも使うというしくみになっています。WiMAX 2+の弱点をカバーするために活用できるものと考えるとわかりやすいですね。 なおau 4G LTEも利用できるハイスピードプラスエリアモードにも速度制限が設けられています。 まず、当月あたりのデータ量が7GBを超えると、当月末までの「WiMAX 2+」「au 4G LTE」の通信速度が送受信とも最大128kbpsに制限されてしまいます。こちらは追加の課金等で制限を解除することができないため、月半ばで制限がかかると、当月はかなりストレスをいだきながら使うハメとなります。注意しましょう。 またハイスピードプラスエリアモードでWiMAX 2+を使って通信したデータ量は、前述の「WiMAX 2+単体で直近3日間でのデータ量が10GB以上になると速度制限」にもカウントされます。 au 4G LTEに対応するWiMAXモバイルルーター機器では、WiMAX 2+とau 4G LTEによるキャリアアグリゲーションで高速な通信が利用できる、au 4G LTEのおかげでより広いエリアでつながる、といった特徴があります。 一方で基本は利用にお金がかかる、1ヶ月7GB超の速度制限にひっかかるとWiMAX 2+単体でもほぼまともに使えなくなる、といったデメリットも。 使えると便利ではありますが、使い方はよく考えたい機能となっています。 しかし、実際に安定して使えるかどうかは利用環境により変動します。そこで、利用を考えている地域で使えるか否かの確認をする前に、知識として頭に入れておきたい部分をまず案内していきますので、必ず確認しましょう。...