クラウドファンディングでの資金調達を検討する場合、 ・購入型や融資型、寄付型などどのタイプか ・プロジェクト掲載にどの程度費用がかかるのか ・どの程度の規模の資金を集めることが可能か ・プロジェクト掲載に関して相談できるサポート体制があるか など、サイトによっても違いがあり、自社にあったクラウドファンディングサイトを探すのは大変です。 そこで本記事では、クラウドファンディングサイト72個の料金や特徴を、わかりやすく整理してまとめました。 この記事を読むことで、探す手間をかけずに、自社にぴったりの良質なクラウドファンディングサイトを効率的に比較することができます。 なお、本記事では各クラウドファンディングサービスの注目度を客観的に判断するために、「クラウドファンディング 比較」で検索し、検索上位の紹介サイト10個を調査し、各サービスを登場回数順に並べました。ぜひ参考にしてください。
クラウドファンディングサイトの種類
クラウドファンディングによる資金調達の特徴は、出資者の多くが商品・サービス・プロジェクトに込められた思いやコンセプトに共感し、資金を提供する点です。中には、見返り(リターン)として、開発された商品本体やプロジェクト実施状況の報告を受け取れるものもあります。
クラウドファンディングサイトの種類購入型クラウドファンディング融資型クラウドファンディングファンド投資型クラウドファンディング株式型クラウドファンディング寄付型クラウドファンディングCAMPFIRE(キャンプファイヤー)/株式会社CAMPFIRE (CAMPFIRE, Inc.)Makuake(マクアケ)/株式会社マクアケ(Makuake, Inc.)SBIソーシャルレンディング/SBIソーシャルレンディング株式会社Crowdcredit(クラウドクレジット)/クラウドクレジット株式会社Readyfor(レディーフォー)/READYFOR株式会社CrowdBank(クラウドバンク)/日本クラウド証券株式会社FUNDINNO(ファンディーノ)/株式会社日本クラウドキャピタルmaneo(マネオ)/maneoマーケット株式会社OwnersBook(オーナーズブック)/ロードスターキャピタル株式会社MotionGallery(モーションギャラリー)/株式会社MotionGalleryGREEN FUNDING(グリーンファンディング)/株式会社ワンモアA-port(エーポート)/朝日新聞社その他のクラウドファンディング62選クラウドファンディングサイトの選び方クラウドファンディングに向いているプロジェクトクラウドファンディングサイトを選ぶポイントまとめ
おもに五つの種類があり、出資者へのリターンや資金調達の仕組み、資金調達側の目的が異なります。
購入型クラウドファンディング
購入型クラウドファンディングとは、特定のプロジェクトやイベント、モノ、サービスに対して、パトロンのような形で出資を募る仕組みです。思いやコンセプトに共感したファンが出資するケースが多く、リターンとして支援を受けた商品やサービスを提供します。企業が活用しやすいクラウドファンディングです。
融資型クラウドファンディング
融資型クラウドファンディングとは、Web上で資産運用したい個人から小口の投資を集め、資金を獲得する仕組みです。出資者にとっては低資金からの出資が可能で、低リスクで資産運用ができます。
ファンド投資型クラウドファンディング
ファンド投資型クラウドファンディングとは、リスクが高く大きな利益を狙える事業に対して出資者を募る仕組みです。新しいビジネスや事業を育てたいというマインドの出資者が多く、資金を必要とする企業としては、ベンチャー企業にとってのエンジェル投資家のような存在を見つけるチャンスになります。
株式型クラウドファンディング
株式型クラウドファンディングとは、支援者が企業の株式をリターンとして受け取れるものです。IPOやM&Aを視野に入れる支援者にとって、大きなリターンを与えられるメリットがあります。出資額によっては株主となり、経営に関与できる可能性もあります。
寄付型クラウドファンディング
寄付型クラウドファンディングとは、社会貢献などへの共感を動機として、出資者から災害支援やボランティア活動への資金を募る仕組みです。原則的にリターンはありませんが、プロジェクトによってはお礼として手紙や写真などを受け取れる場合があります。税制上、寄付金に認定されるので、課税されない点も出資者のメリットです。
CAMPFIRE(キャンプファイヤー)/株式会社CAMPFIRE (CAMPFIRE, Inc.)
累計流入額330億円突破。プロジェクトの掲載には一切費用がかからない。資金振込までの期間が短い。
Makuake(マクアケ)/株式会社マクアケ(Makuake, Inc.)
特許取得済みの市場分析ツールで、データを元に市場調査可能。メディア掲載数5,000件以上。圧倒的なPR力。プロジェクト実施中に伊勢丹新宿店の常設スペースにて展示可能。
SBIソーシャルレンディング/SBIソーシャルレンディング株式会社
インターネット総合金融グループの、SBIグループ企業による事業運営。FinTech時代の金融インフラとして、「お金を借りたいニーズ」に柔軟に応える。
Crowdcredit(クラウドクレジット)/クラウドクレジット株式会社
世界中の様々な社会課題の解決を促すファンド。銀行の貸出余力が低く資金需要が大きい国の資金需要者に対し、日本の余剰資金をローン投資。
Readyfor(レディーフォー)/READYFOR株式会社
手数料7%+決済手数料5%の計12%は業界最安水準。もし不成立となった場合には手数料がかからない完全成功報酬型。リピーター限定の手数料割引あり。
CrowdBank(クラウドバンク)/日本クラウド証券株式会社
証券会社によるサービス運営のため、高い財務基準をクリア。応募総額1,144億円を突破。
FUNDINNO(ファンディーノ)/株式会社日本クラウドキャピタル
ベンチャー企業に投資ができる日本初の株式投資型クラウドファンディング。投資家数43,330人。
maneo(マネオ)/maneoマーケット株式会社
日本初のソーシャルレンディング。成立ローン総額 1,644億5,417万円。
OwnersBook(オーナーズブック)/ロードスターキャピタル株式会社
国内初の不動産特化型クラウドファンディング。不動産のプロが案件を厳選。
MotionGallery(モーションギャラリー)/株式会社MotionGallery
映画・アート・音楽・写真・ゲーム・書籍等、創作分野のクラウドファンディング。プロジェクト・作品のオーナーシップは100%プロジェクト発起人に属する。世界最大級の海外サイトと連携しているため、世界からも応援を集められる。
GREEN FUNDING(グリーンファンディング)/株式会社ワンモア
CCC(TSUTAYA)グループの強みを活かし、 エンタメ・フード・スポーツ・社会貢献など多数のプロジェクトを支援。1プロジェクト当たりの平均支援総額が340万円と高額。掲載数ではなく成功率 を重視。ひとつひとつのプロジェクトの成功をサポート。
A-port(エーポート)/朝日新聞社
新聞社だからこその編集力が強み。記者経験者による、ストーリー構成・メディア掲載プラン・PR戦略。
その他のクラウドファンディング62選
セキュリテ FAAVO(ファーボ) Kibidango(きびだんご) GoAngel Readyfor Charity(レディーフォーチャリティー) GoodMorning(グッドモーニング) Sony Bank GATE(ソニーバンクゲート) BOOSTER(ブースター) BOOSTER PARCO(ブースターパルコ) COUNTDOWN(カウントダウン) First Flight(ファーストフライト) CREAL(クリアル) ENjiNE(エンジン) +Style(プラススタイル) KAIKA WonderFLY(ワンダーフライ) ふるさとチョイス 未来ショッピング エメラダ・バンク KICK STARTER(キックスターター) FANTAS funding LENDEX Nextshift Fund(ネクストシフトファンド) 3rdTable(サードテーブル) Angelbank(エンジェルバンク) CAMPFIRE Angels(キャンプファイヤーエンジェルズ) CAMPFIRE Owners(キャンプファイヤーオーナーズ) CAMPFIREふるさと納税 Kanatta(カナッタ) Lucky Bank(ラッキーバンク) machi-ya(マチヤ) SAMURAI FUND sandwich(サンドイッチ) エフバイジー Coincheck COOL F×G(エフバイジー) finan=sense(ファイナンセンス) GirlsYell トラストレンディング 楽天のクラウドファンディング クラウドバンク 日本クラウドキャピタル RENOSY A Funding ASSECLI クラウドリアルティ ふるなびクラウドファンディング academist(アカデミスト) ACT NOW(アクトナウ) Allez! japan AQUSH CEREVO DASH(セレボダッシュ) Frekul(フリクル) FUNDIY(ファンディー) Game Life PROJECT(ゲームライフプロジェクト) Give One(ギブワン) IMA FANd(イマファンド) JustGiving Japan(ジャパンギビング) Ketsu Jitsu(ケツジツ) LCレンディング LOCAL GOOD YOKOHAMA(ローカルグッドヨコハマ)
クラウドファンディングサイトの選び方
次にクラウドファンディングサイトを選ぶ方法について説明します。まずはクラウドファンディングに向いているプロジェクトの判断基準からです。
クラウドファンディングに向いているプロジェクト
クラウドファンディングは、次の特徴に当てはまるプロジェクトの資金調達に向いています。 資金調達の目標額が数十万円〜数百万円である。 画像や動画を使ったプレゼンテーションで魅力を伝えられる。 共感を集められる思いやコンセプトがある。 一人の高額出資者よりも、多数の少額出資者を獲得したいと考えている。 上記特徴に当てはまる数が多ければ多いほど、クラウドファンディングに向いているといえるでしょう。
クラウドファンディングサイトを選ぶポイント
各サイトには対象とするクラウドファンディングの種類や、企画から公開までの流れ、手数料などの違いがあります。プロジェクトに合ったサイトを選ぶために、次の6点に着目するといいでしょう。
規模(最大資金調達額、登録支援者数など)成功率手数料資金の受け取り方式得意とする分野サポート体制
資金の受け取り方式について
クラウドファンディングの資金受け取り方式には二つのタイプがあります。一つは支援額が目標金額に達成した場合のみ資金を受け取れるAll or Nothing方式。もう一つは目標金額に達成しなかった場合でも資金を受け取れるAll in方式です。 All or Nothing方式は、「目標額を達成しなければ返ってくる」という出資者側の安心感から目標額に達しやすいメリットがあります。一方、All in方式ではたとえ目標金額に達しなかった場合でも資金を調達できるチャンスがあります。 All in方式で資金を獲得した場合、金額問わず、プロジェクト開始を確約しなくてはなりません。
サポート体制について
各サイトにはサポート部門があり、プロジェクトの進め方やPRの方法などのアドバイスをもらえる場合があります。個別の相談にどこまで対応してくれるかという点についても確認しておきましょう。 サイトによってはメディアを持っていて、プロジェクトの広報に利用できるものもあります。サイトのサポート体制も、目標額達成に関わる重要な要素です。
まとめ
本記事では、クラウドファンディングサイトを72個紹介しました。資金の受け取り方式やサポート体制を含めて、慎重に選びましょう。 クラウドファンディングサイトは国内だけでも多く存在しており、サイトによって特徴やユーザー層、手数料なども違うことから、自分にピッタリのサイトを探し出すだけでも多くの労力を必要とします。 大変ですが、自分のプロジェクトにぴったりのサイトを見つけることで資金調達の成功率は格段に上がります。 達成したい夢への重要な第一歩なので、面倒くさがらずに妥協のないサイト選びをしましょう。 また、資金調達について他の手法も知りたい方には下記記事もおすすめですので、ぜひご参考ください。 参考:起業を成功させる資金調達法12種|メリット・目的別のおすすめを徹底解説