結論から申し上げると、ECサイトなら「商品リスト広告は絶対にやるべき」です。 今回の記事では「なぜ絶対にやるべきか」、事例を交えた「効果改善のカギ」と「やった事で得られるメリット」をご紹介いたします。 ※「商品リスト広告(PLA)」は「ショッピング広告」に名称が変わっています。2021年12月時点の最新情報は以下の記事にて解説しています。 参考:ショッピング広告とは?設定方法や効果を出すためのコツまで詳細解説 EC事業計画シミュレーション表【無料ebook】

なぜ「絶対にやるべき」なのか

端的に申し上げると「売上アップに貢献するから」です。 「検索クエリが網羅出来る」「CPCが安い傾向」「クリック率・コンバージョン率が高い傾向」など、リスティング広告に比べて効率的に売上を取っていく事が出来ます。

なぜ「絶対にやるべき」なのか商品リスト広告(PLA)は無料で始められるのか商品リスト広告(PLA)の掲載の仕組みGoogleマーチャントセンターって何?データフィードって何?データフィードのフォーマットと更新方法商品リスト広告(PLA)の改善ポイント商品リスト広告はデータフィードの設計が命【事例】データフィードの最適化による改善まとめEC売上を広告予算を変えずに増加させたROAS改善事例

更に、商品リスト広告の実施に必要な”データフィード”をGoogleマーチャントセンターに登録する事で、「動的リマーケティング広告」などの別プロダクトにも展開できるので、更なる集客効果と売上アップが期待できます。 参考:動的リマーケティングとは?メリットや相性のいい業種、出稿の手順を解説

商品リスト広告(PLA)は無料で始められるのか

無料商品リスティングと呼ばれる機能を活用することで、Googleのショッピングタブに無料で商品を掲載できます。 Google Merchant Centerの設定をすると、こちらの配信も可能になります。 ただし、有料広告よりも下に表示されるので表示やクリック数は少なく、あまり配信量は期待できません。 また、有料広告と比べると使える機能が限られているため、あくまで有料のショッピング広告(旧:商品リスト広告)をメインで集客しつつ、それを補完する存在として併用すると良いでしょう。 参考:Googleに無料で商品掲載できる「無料リスティング広告」とは?

商品リスト広告(PLA)の掲載の仕組み

下の図は商品リスト広告の概要です。

Googleマーチャントセンターに商品情報を登録し、AdWordsのPLA用キャンペーン側で参照するデータを指定する事で、商品にあった検索クエリに広告を掲載する事が出来ます。 商品リスト広告の始め方 商品リスト広告の始め方に関してはGoogle公式ヘルプに詳しく記載してあるので、この記事では大枠の流れだけ説明します。 【開始までの流れ】 【参考リンク】

商品リスト広告の設定方法 – AdWords ヘルプMerchant Center (マーチャントセンター)登録ガイド – Google AdWordsビジュアルナビGoogle Merchant Center – Googleヘルプ

Googleマーチャントセンターって何?

「マーチャント=小売商人」の名の通り、小売業の商品データを管理するGoogleのツールです。 ここにサイトで扱っている商品のデータフィードを登録する事で、GoogleのECサイト向けサービスを使う事が出来ます。 【参考リンク】

Google Merchant Center に登録する – Google Merchant Center ヘルプ

データフィードって何?

取扱商品をマーチャントセンターで管理する為の情報です。 例えば商品名やジャンル、画像のリンク先URL、価格、在庫状況といった商品に関するありとあらゆる情報が含まれます。 必須の項目と任意の項目があり、任意の項目を埋める事で、より精度の高いターゲティングが可能になります。 詳細はGoogleのヘルプに詳しく記載してあるのでそちらをご参照ください。

商品データ仕様 – Google Merchant Center ヘルプ

データフィードのフォーマットと更新方法

データフィードのファイルは「.txt」と「.xml」の2種類のフォーマットがあります。 「.txt」は商品数が少なく、データの更新頻度が頻繁ではないサイト向けです。 「.xml」は商品数が多く、データの更新が頻繁にあるサイト向けです。 データフィードの更新方法には3種類あり、更新方法によってデータの処理量が変わる為、更新から広告掲載までの時間が変わります。 更新から広告掲載までの時間が速い順に「API経由の更新」「FTP経由の更新」「手動アップロードでの更新」となっています。 処理が一番早い「API経由」に関しては、Googleが「Google Content API for Shopping」というAPIを公開しており、これを使う事でデータを全て更新するのではなく差分更新できる為、データ処理量が少なくなる事で、更新から広告掲載までが最も早くなっています。 参考:Google Developers Japan: Google API を使って Google ショッピング広告を組み込むための新しいガイド

商品リスト広告(PLA)の改善ポイント

ここからは商品リスト広告(PLA)の改善ポイントと実際に改善した事例を紹介します。

商品リスト広告はデータフィードの設計が命

商品リスト広告は、データフィードの情報を基にして広告が掲載される検索クエリが紐付けられる為、データフィードの設計が効果のカギを握っています。 ファッション関連の商品であれば、データフィードでメンズ/レディースや色、柄、サイズなどを指定する事で、検索クエリとそこに掲載される広告との親和性が上がる為、より効果を上げる事が出来ます。 また、データフィードのidや商品カテゴリなどが、そのままAdWordsの広告グループなどの単位になる為、データフィードの設計が予算配分など運用面での効果にも強く影響します。 かと言って、データフィードを細かく分けすぎると、運用管理が細分化しすぎて運用しきれなくなったり、1グループあたりに紐付く検索クエリが少なすぎて表示回数が激減してしまったりするので、その特性を理解して、最適なカテゴライズが出来るよう設計する事が重要です。

【事例】データフィードの最適化による改善

データフィードの最適化がどれくらい効果に影響するかの事例をご紹介します。 下記の表はデータフィード最適化の前後比較です。

この事例の場合、データフィードの商品数を増やした事で表示回数が増加、データのカテゴライズを再設計した事でクリック率、獲得率が上昇しており、獲得数と獲得単価の改善に繋がっています。 この様に、データフィードの登録内容によって、広告効果に大きな違いが生まれる為、データフィードの設計はとても重要なポイントとなります。 データフィードの最適化については、下記記事をご参考ください。 参考:データフィード最適化で広告効果を上げるための3つのポイント

まとめ

データフィードの準備は確かに手間が掛かりますが、その手間の先にはとても大きなビジネスチャンスが待っています。 ECサイトでの売上を最大化するなら、「商品リスト広告」「動的リマーケティング広告」は絶対に実施すべきです。 更に、Googleのβ版商品を含めた今後の方向性を考えると、データフィードの設計とマーチャントセンターの仕様変更などをいち早くキャッチアップして対応する事がかなり重要になると考えられます。 素早い対応が出来るように既存プロダクトを実施して知見を貯める事で、将来的な優位性を生み出す事が出来ると考えています。 ※「商品リスト広告(PLA)」は「ショッピング広告」に名称が変わっています。2021年12月時点の最新情報は以下の記事にて解説しています。 参考:ショッピング広告とは?設定方法や効果を出すためのコツまで詳細解説

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