しかし中身(ソフトウェア)が変わっているということもあり、ガラケーユーザーにとっては機種変更してもこれまでどおりの使い勝手で利用できるものなのか非常に気になることでしょう。特に今や通話、メール以上に利用頻度が高くなっているLINEに関しては専用アプリが搭載されるなど、メーカー・ユーザーともに特に関心が強いように感じます。 そこで今回は、NTTドコモが2015年夏モデルとして発売したガラホ ARROWS ケータイ F-05Gを例に、ガラホで利用するLINEの使い勝手について、筆者個人の感想も踏まえながら紹介していきます。 LINEアプリを初めて起動した際、まずは初期設定画面が表示されます。 今回は初期設定の詳細な手順については触れませんが、基本的に表示される画面は変わりません。認証番号の確認方法、年齢確認の方法などもガラホ・スマホともに同じとなっています。登録する情報自体が同じであるため、現在LINEをガラケーで利用している方でも特に困ることはないと思います。メールアドレスを用いてのアカウントの移行なども当然行なうことが可能です。 次に友だちリスト、トーク履歴、タイムライン、その他オプションといった頻繁に利用する画面。 基本的な画面構成についてはこちらもスマホと変わりません。ただしその他オプション(4枚目の写真)を見てもらえば分かるとおり、ここではいくつかの機能が表示されておらず、利用することができません。ここで表示されていない機能はスマホで利用する場合に追加でアプリをインストールする必要があるものです。現在各キャリアから発売されているガラホはGoogle Play(Androidのアプリストア)を利用することができない仕様となっているため、そういった追加でアプリのインストールが必要な機能は利用できないようになっている、ということです。 なおauのガラホでは自社サービスであるauスマートパスよりいくつかのアプリを追加でインストール可能となっているものの、そちらでも7月1日時点において、その他オプション画面から消えている機能の配信はされていません。ですので、現状においてはLINE GameやLINE MUSICといったサービスはガラホでは使えないと理解してもらえばよいでしょう。 またLINEといえばメッセージでのやりとりにスタンプをよく使いますが、スタンプをダウンロードするためのスタンプショップに関してもガラホとスマホでは異なっている点があります。それぞれの画面イメージは次の通り。 見ていただいて気がつくかもしれませんが、ここでの違いとしてはカテゴリー(NEW や EVENT といったもの)を選択することができない、そしてスタンプの検索機能がないといったことになります。スマホでは画面右上にある虫メガネのアイコンから欲しいスタンプを検索することが可能であり、自分の好みにあるものが探しやすくなっています。 また新作として表示されるスタンプの種類も限られているため、スマホと比べた際に欲しいスタンプが入手できない(そして探しにくい)といった仕様になっています。なお機種変更に伴い、メールアドレスを用いてアカウントの移行を行なった場合は、過去に購入した履歴の残っているスタンプであれば再ダウンロードすることはできます。また人からプレゼントしてもらえば、表示されないスタンプでもダウンロードが可能です。 デザインのきせかえ機能に関してはデフォルトで用意されているものであればガラホ側から変更することが可能ですが、それ以外のものに関してはガラホで設定することはできません。 友達の登録方法についてはID検索(年齢認証が必要)、ふるふる、QRコードといった方法が利用可能です。 次に肝心なトークのメイン画面。こちらに関してはガラホ・スマホでほとんど変わらないデザインとなっており、機能に関しても同じように利用することが可能です。 こうして見てみると、一部の機能が使えないといった制約はあるものの、メインの機能に関してはスマホと変わらない画面レイアウトで使用できることがわかります。

メッセージの送信

LINEアプリを起動するとマウスモード(マウスの矢印ポインタでカーソルを合わせて選択するモード)に切り替わりますが、文字によるメッセージ送信だけであればカーソル操作は不要。テンキーのみで入力を行なうことが可能です。 ただし今回使用しているARROWS ケータイ F-05Gに関しては、ATOKというかなり賢い日本語入力システムが搭載されていることで、文章入力後に”その先を予測した候補”が表示されてしまうことがやや裏目に。通常であれば「文章入力→変換→確定キーを押す」で済みそうなところが「文章入力→変換→確定キーを押す→”予測候補を閉じるために再度確定キーを押す”」といった形で1回多く確定キーを押す必要があります。またこのあとにも文章確定のために確定キーを押す必要があり、1回のメッセージ送信時にボタンを押す回数がやや多い印象はあります。 文章入力中は矢印ポインタが隠れてしまうため、基本的に文章でのメッセージを送る際はこの流れが必要となります。なおスタンプに関しては矢印ポインタで選択して送信しますので、手順としてはやや楽になっています。

データ通信での無料通話

LINEにはデータ通信を使っての無料通話機能もありますが、そちらはスマホ同様に利用可能です。

メッセージを受信した際

メッセージを受信した場合、ARROWS ケータイ F-05Gでは本体外側についているサブディスプレイ上に文字で内容が通知されるとともに、通知ランプが点灯するようになっています。メッセージ自体は数秒経つと表示されなくなりますが、通知ランプは未読が残って入れば定期的に点灯します。 またこの状態で端末を開くと、画面に受信したメッセージが表示されます。ここで 表示 を選択すれば、そのままLINEアプリを起動することが可能です。 このあたりはかなりスマホライクに使用することができるでしょう。 具体的にいうと、物理テンキーを搭載していることで人によっては画面を凝視することなくそれなりに文章を打つことができてしまいます。途中で説明した確定キーを押す回数が多いという問題はあるものの、それ自体は別に複雑な動作でない(同じボタンを複数回押すだけ)ため、はじめこそ面倒ですが、慣れてしまうと無意識に操作できてしまうという特徴が挙げられます。 そういった意味でも、LINEを文章メインで使用している方にとっては、ガラホでのLINE利用は結構オススメできるのではないかと感じました。特にガラケーから機種変更を検討しているユーザーにとっては操作性が大きく変わることもなく、またタイムラインもリアルタイムで更新されるため、使い勝手としては格段に向上していると実感することができるでしょう。

スマホとガラホのLINEアプリのつくりは非常に似ているが、一部機能は利用できない 文章メッセージ、スタンプの送信、無料通話は問題なく利用できる 物理テンキーのおかげで文章メッセージは非常に入力しやすい

ガラケーからの機種変更候補として今後ますます注目されるであろうガラホ。少なくともLINEに関していえば、従来(ガラケー)よりも使いやすく感じる方がかなり多いのではないかと思います。

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