M&Aマッチングサイトは、その名の通り、M&Aや事業継承のマッチングがオンライン上で実現できるサービスです。従来は、M&Aの専門家である仲介会社などに相手先探しを依頼していましたが、マッチングサイトではより手軽にM&Aの相手探しが探すことができるほか、幅広い会社に自らアプローチできるメリットがあります。 とはいえ、M&Aを実現させるために、まず自社に合うマッチングサイトを選ぶところからスタートしなければなりません。今回は、M&Aマッチングサイトを選ぶ際のポイントの解説や代表的なサイト8選を紹介していきますので、サイト選びの参考にしてください。 参考:5分でわかる「M&A」とは?意味・手法の種類・メリットを徹底解説 なお、重要度を客観化するために既存のM&Aマッチングサイトを紹介したサイト8個を調査し、出現頻度をスコアリングしました。出現頻度の高い順に掲載しているので、この記事を読めば効率よく良質なオンライン決済サービスを探すことができます。 ※出現頻度が同数の場合は、アルファベット順に掲載しています。日本語名については、ローマ字表記で判断しています。
M&Aマッチングサイトを選定するときの3つのポイント
サイトを選定していく上で、必ず確認したい3つのポイントをご紹介します。
M&Aマッチングサイトを選定するときの3つのポイントポイント1. 利用料金やオプションサービスなどにかかる費用が予算に合うか確認するポイント2. 自社の希望に合う相手が見つかりそうなサイトかチェックする ポイント3. 登録時の本人確認の有無などで、安心して利用できるか確認するTRANBI/株式会社トランビBatonz/株式会社バトンズBIZREACH SUCCEED/ビジョナル株式会社FUNDBOOK/株式会社FUNDBOOKM&A Cloud/株式会社M&AクラウドM&A PARK/株式会社エムアンドエーパークMAfolova/エン・ジャパン株式会社(en-japan inc.)M&Aプラス/デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社まとめ
M&Aマッチングサイトは必ずしも1つに絞る必要はありません。闇雲に登録するのは時間の無駄になりますが、より有利な条件の相手を見つけるために、自社に合うサイトが見つかれば、複数のサイトに登録することも検討しましょう。
ポイント1. 利用料金やオプションサービスなどにかかる費用が予算に合うか確認する
多くのM&Aサイトでは、利用料金を「譲渡企業は無料、譲受企業のみ手数料が発生」と設定しています。但し、「譲渡企業側も期日までに成約報告手続きを完了することが条件、期日を過ぎた場合、成約手数料の増額や遅延損害金が発生」など、条件を設けているケースや最低支払金額が定められているケースもあるので細部まで確認することをおすすめします。 またオプションとして、他の案件よりも注目されやすくなる優先表示枠への表示や、自社の価値がいくらかを算定してくれるサービスが存在します。さらに相手が見つかり、交渉を行っていく際は、M&Aの専門家にサポートを依頼することが可能なサイトもあります。 なかには、M&Aアドバイザーとマッチングサイトを組み合わせてサービスを提供しているサイトもあるので、サービスや料金体系はよくチェックするようにしましょう。 特にM&Aの専門知識がない方や、全て自社で進めるのは不安な方は、M&Aをはじめる前の準備から交渉成立までを専門家が代行するプランなどの利用も含め、予想外の出費が発生しないように、事前にオプション費用を含めた検討をしておきましょう。 参考:【最新比較】おすすめの事業承継・M&Aマッチングサイト10選!|起業LOG
ポイント2. 自社の希望に合う相手が見つかりそうなサイトかチェックする
マッチングサイトを選ぶときは、譲渡企業(売り手)、譲受企業(買い手)のどちらの立場から利用するかによって、サイト選びのポイントが異なってきます。 譲渡企業(売り手)にとっては、ユーザー数が多いほど成約率を期待でき、より条件の良い相手に出会える可能性が高まります。譲受企業(買い手)の登録数や一覧等を掲載しているサイトもあるので、ぜひチェックしてみましょう。 譲受企業(買い手)の場合は、案件数に着目してください。案件数とは、譲渡企業(売り手)が登録している売り案件の数を意味します。案件数が多いほど、希望に合う相手先とのマッチングが期待できます。また、譲受企業(買い手)による譲渡企業(売り手)の公募を行えるサイトも存在します。 ほかにも、成約率に関わる取り扱い案件の規模や業種は、譲渡企業(売り手)、譲受企業(買い手)ともに、重要です。 小売・飲食業界の案件が得意なサイトやIT業界の案件に強いサイトもあるので、譲渡企業であれば自社と同じ業種に興味持つ相手が多いサイトを、譲受企業側であれば興味がある業種や規模の案件を取り扱っているサイトを選ぶことが大切です。 さらに海外案件にご興味がある方は、取り扱い案件の地域や海外案件取り扱いの有無も確認しておきたいところです。他にも、マッチング実績の多いサイトの方が相手先の見つかる可能性が高まるので、実績数や成約率が公開されているか調べておきましょう。 自社に合った案件があればメールで通知してくれるサービスや、M&Aだけではなく資金調達先を探すことが出来るサイト、急ぎの売却相談にも対応してくれるものもあるなど、サイトによって特色があります。どのサイトなら自社にあう相手先をみつけられるか、事前に検討した上で、登録していきましょう。 参考:【2020年決定版】M&Aマッチングサイトランキング。M&Aで会社・事業を売却して資金調達するならここ!M&Aマッチングサイトをまとめました。|資金調達BANK 事業承継M&Aを考える経営者必読!M&Aマッチングサイトの選び方|事業継承LABO
ポイント3. 登録時の本人確認の有無などで、安心して利用できるか確認する
サイトへの登録時に本人確認を行っているかも重要なポイントです。 利用登録やマッチングの申し込みをする際に、譲渡企業、譲受企業ともに、法人ユーザーなら登記簿謄本等、個人ユーザーなら運転免許所やパスポートのコピー等の提出をすることで、本人確認を行うサイトもあります。本人確認をすることでなりすましや架空情報の登録を防げるほか、本人確認されていない場合に比べて、円滑に交渉を進めることが可能になります。 また掲載されている案件を全て、専門スタッフが精査しているサイトやサービスを利用中の企業例や成約事例が掲載されていれば、サイトへの信頼性が高まります。気になる企業があればチェックしてみましょう。M&Aの成功の為にも、安心して利用できるサイトであるか慎重に見極めましょう。
TRANBI/株式会社トランビ
海外スタートアップ案件の取り扱いあり累計マッチング数2万件以上ユーザー数は5万人以上
Batonz/株式会社バトンズ
ベンチャー企業特化型のマッチングサービスも提供ユーザー数は4万人以上日本M&Aセンターグループが運営
BIZREACH SUCCEED/ビジョナル株式会社
「承継公募」(譲り受け企業による譲渡企業の公募)の仕組みあり買い手候補となる企業は法人限定転職サイトの株式会社ビズリーチが運営
FUNDBOOK/株式会社FUNDBOOK
M&Aアドバイザーが成約まで完全サポート最短52日の成約実績あり全国・全業種・あらゆる事業規模に対応
M&A Cloud/株式会社M&Aクラウド
気になる買い手に直接アプローチ可能希望の買い手に会える率84.0%IT上場企業の10%以上が買い手として掲載中
M&A PARK/株式会社エムアンドエーパーク
世界38カ国以上の投資家が登録買収オファー8件(案件あたり)チャットで気軽に相談可能
MAfolova/エン・ジャパン株式会社(en-japan inc.)
全案件が外部に一切公開されない非公開型約5万社の譲り受け候補企業エン・ジャパンが運営
M&Aプラス/デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社
担当FAが交渉をサポート担当FAはサイト上から自身でオファー可デロイト トーマツ グループが運営
まとめ
本記事では、M&Aマッチングサイトの選び方とおすすめするサイト8個を紹介しました。 選ぶポイントは、
利用料金などの費用が見積もりに合うか自社の希望に合う相手が見つかりそうか本人確認があり安心して任せられるかという3つの軸を目安にすると良いでしょう。本記事の情報を参考に、自社にフィットするM&Aマッチングサイトを見つけてください。
本記事の情報を参考に、自社にフィットするM&Aマッチングサイトを見つけてください。