しかし、「KPI・KGIという概念や違いがよくわからない」「実際どうやってKPI・KGIを設定したらいいかわからない」などの悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。 今回は、KPI・KGIの意味・違い・設定することのメリットまで詳しく解説していきます。 また、実際にKPI・KGIを設定する方法も解説しているので、目標を着実に達成したいと考えている方はぜひご一読ください。 広報・PRの効果測定に使える11の指標
KPI・KGIとは? まずはKPIとKGIについて簡単に概要をご説明します。
KPI・KGIとは?KPIとは、プロセスの進捗状況を評価するための指標 KGIとは、最終的に達成すべき成果を表した指標 KPIとKGIの違いは? KPI・KGIを設定するメリットメリット1: 目標に対する進捗度を定量的に可視化できるメリット2:目標が明確になりモチベーションが高まるメリット3:優先順位が明確になるKPI・KGIを設定する方法ステップ1: KGIに用いる指標を決めるステップ2:KPIに用いる指標を決めるステップ3: KPIの目標数値を設定する(参考)KPI・KGIの具体的な設定例 KPI・KGIを設定する時の注意点KGIと関連性の薄いKPIを設定しない現実的な数値を目標に設定するKPIを細分化しすぎないKPI・KGIを達成するためのポイント目標と現状を見える化する仕組みを整える達成のための ToDoを明確にまとめ
KPIとは、プロセスの進捗状況を評価するための指標 KPIは、企業が目標を達成するための指標の一つで、Key Performance Indicatorを略したものです。日本語では「重要業績評価指数」などと訳されています。 企業が目標を達成するためには、具体的なプロセスの進捗状況を把握しておく必要があり、そのための指標としてKPIが用いられます。KPIは短期間で結果のわかる数値を設定します。
KPIの例 目標が「2年後までに全体の収益を15%上昇させる」の場合、
「3ヶ月以内に平均客単価を1,800円から2,100円にアップさせる」「1年以内に商品開発コストを20%削減する」
KGIとは、最終的に達成すべき成果を表した指標 KGIは、企業などで最終的に達成すべき成果を具体的に表した数値で、Key Goal Indicatorを略したものです。日本語では「重要目標達成指数」などと訳されています。 1年や5年といった長期間を対象にすることが多いです。 客観的に評価できるようにできるだけ具体的な数値を設定することがポイントです。
KGIの例 8ヶ月後までに、企業全体の収益を15%上昇させる年度末までに、市場シェアを5%から10%まで引き上げる
KPIとKGIの違いは? KPIはプロセスの進捗状況を評価するための指標であるのに対し、KGIは達成すべき最終目標を表すための指標となります。 別の表現をすれば、企業全体として向かう方針を定めた最終目標がKGIで、目標実現に向けて設定する、より小さな部門レベルでの業績目標がKPIとなります。
KPI・KGIを設定するメリット 続いて、KPI・KGIを設定すると具体的にはどのようなメリットが得られるかをまとめてご紹介します。
メリット1: 目標に対する進捗度を定量的に可視化できる KPI・KGIという明確な数値目標を設定することで、現時点で何%くらい目標が達成されたのか、KGI達成までにあとどれくらいの成長が必要なのかを可視化できます。 進捗度合いを可視化することで、細かな軌道修正が可能になります。
メリット2:目標が明確になりモチベーションが高まる KPI・KGIを設定することで、チームメンバーの間で目標が明確に共有され、モチベーションが高まります。 たとえば「業務効率化」といった曖昧な目標設定だと、各々のメンバーの貢献度は評価者の主観によって決まってしまいます。 対して「営業部門の労働時間を10%削減」といった具体的な数値目標を設定すると、目標達成度合いが客観的にわかるようになりメンバーの頑張りも可視化されるので、モチベーションがアップします。
メリット3:優先順位が明確になる 業務上でやるべき事が複数になってしまった場合、何を優先すべきか分からずに、頭を抱えた経験がある人も多いかと思います。 そのような時にKPI・KGIが明確に設定されていれば、その目標達成に直結するものを優先すれば良いので、自分の業務に優先順位をつけることが容易になります。
KPI・KGIを設定する方法 以下では、KPI・KGIを設定する方法を、具体的なステップごとにご説明します。
ステップ1: KGIに用いる指標を決める KPIを設定するためにも、まずはKGIを設定する必要があります。 KGIはその企業の戦略、最終目標なので、以下のような指標をKGIに設定するのが一般的です。
売上高売上総利益(売上高から売上原価を差し引いたもの)営業利益(売上総利益から販売費および、一般管理費を差し引いたもの)市場シェア
ステップ2:KPIに用いる指標を決める KPIを決める前に、具体的なKPIをできるだけ書き出し、整理する必要があります。 KPIに用いる指標を決める際は、ロジックツリーをおすすめします。ロジックツリーは、以下のような樹形図を用いて、問題の解決策を細分化したいときに用いられます。 上記のロジックツリーのように、KGIを達成するためのKPIがあり、さらにより細分化されたKPIへと派生していきます。 まずは、KGIを達成するために、何が必要な要素なのか、KPIを細分化して、どの指標を計測すべきか洗い出しましょう。
ステップ3: KPIの目標数値を設定する 最後に、一つひとつのKPIの数値を、具体的に設定していきます。ここで重要なのが、KGIをひもとく計算式に基づいてKPIが設定されていることです。 以下の式のように、KGIが「売上」であれば、KPIはそれを達成できる「新規客数」「リピート客数」「客単価」の数値設定が必要です。どのKPIをどのような数値目標とするのが現実的なのか、数字を当てはめながら検討しましょう。 売上 = 客数 × 客単価 = (新規客数 + リピート客数) × 客単価...