最大の特徴は5G通信に対応していることです。受信時最大2.7Gbpsに対応し、5Gならではの通信速度で、大容量データも高速ダウンロードが可能となっています。光回線などとは異なり、時間や費用のかかる工事は不要、コンセントにつなぐだけで対応エリアであればすぐに高速通信の使用を開始することができます。 この記事ではホームWiFiルーター「Speed Wi-Fi HOME 5G L11」のデザインやスペック、実際の通信速度を紹介し、使ってみてよかったポイント、おすすめのホームルーターなのかなどについてリアルな感想を伝えたいと思います。 最大のポイントとしては何といってもWiMAX史上最速の下り最大2Gbps以上の速度を実現したことです(ZTE Speed Wi-Fi HOME 5G L11では2.7Gbps)。これにより、読み込みが遅いことで感じるイライラやストレスから解放されます。YouTubeなどの動画閲覧やゲームのアプリダウンロードなどをサクサク行いたい人には非常におすすめです。 ただ注意してほしいのは、2021年6月現在、5Gに対応しているエリアがまだ限定的になっています。いくらルーター本体が5Gに対応しているからといっても、使用するエリアが5Gのエリア外では当然5Gの通信をすることができません。5Gの通信を使用する前提で本ルーターの購入を検討している方は、事前に使用を検討している場所が5Gの対応エリアかどうかは必ずしっかりと確認しておきましょう。 料金については、通信会社により異なりますが、代表的な例として Broad WiMAX の5G対応プランについて記載しています。 WiMAX+5Gギガ放題プラスプランについて 月額1,397円~ 5G対応WiMAX契約期間で選べる2つの新プラン登場! ZTE Speed Wi-Fi HOME 5G L11は、下りの最大速度が2.7Gbpsとなっており、これはWiMAX史上最速の数値となっています。さらに最新のWi-Fi規格であるWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)にも対応しているため、安定した高速通信が可能となっています。 また、気になる月内の通信量や実際の通信速度の確認については、専用スマホアプリから簡単にすることができ、ストレスなく通信関係の管理が可能となっています。 なお、auでは、5G対応モバイルルーター向け料金プラン「モバイルルータープラン5G」の提供を開始しています。(月額利用料金は5,458円)「スタンダードモード」では、一部の5Gと4G LTE、WiMAX 2+エリア内での通信を月間データ容量上限なく利用できるプランです。高速通信を大容量で行いたいと考えている人にはおすすめです。 本体の正面には4種類のLEDランプを配置されています。それぞれ、緑・黄・赤の3色と常時点灯・点滅・3回点滅の光り方でWiFiルーターの状態を確認できます。LEDランプの光り方と状態は以下のとおりです。 iPhone 12と並べてサイズ比較をしてみました。 iPhone 12よりも二回りほど大きいサイズになっていますが、ホームルーターとしては小型なほうではないでしょうか。横幅は約7センチと狭く、場所も取らないので置き場所に困ることも少ないでしょう。 天面には特に特徴ありませんが、約3mm程の隙間がある仕様です。 背面には1秒の長押しで対応デバイスとカンタンに接続できる「WPS」ボタンと、通信モードの切り替え時に使用する「MODE」ボタン、システムのアップデート時に使用する「UPDATE」ボタン、有線LANのポート2つ、DCプラグ端子が配置されています。 底面には滑り止めのゴムに加え、初期設定のアクセスポイント名(SSID)やパスワード、QRコードがプリントされています。パスワードなどがわからなくなった場合は本体底を確認しましょう。SIMカードスロットとUSBタイプCの接続端子もあります。 実際にどれぐらいの通信速度が出るのか筆者の環境で試してみました。計測方法は、「USEN GATE 02」というWebサイトを活用し、通信速度を朝・昼・夜に3回ずつ測定する方法で調査しました。エリアや通信のタイミングによって速度は変わりますのであくまでも参考値としてとらえていただければ幸いです。結果は以下のとおりです。 測定エリアが5G対応エリアではないため、実際のスピードはそこまで速いものではありませんでした。しかし、Webページの閲覧や、YouTubeの動画視聴やアプリの使用については、ストレスなく行うことができました。4Kの動画を視聴するなどを考えると少しストレスですが、普段使いであれば十分実用的なレベルであると感じました。 また、環境によって変わるとは思いますが個人的にはホームルーターとスマートフォン間の通信については非常に優秀だと感じました。ホームルーターを1階に設置し、2階の自室で測定を行いましたが、通信が途切れるようなことは一切ありませんでした。広範囲をカバーできるので、自宅が広い人でも安心だと感じました。 ※モバレコ編集部追記 東京都内某所の5G対応エリア内で実測値を計測しました。時間帯は午前中~お昼の計測になります。 ※今回は計測できなかった、夕方、夜の時間帯も追記予定。 ダウンロード速度は200Mbps以上を記録。5G対応エリアはまだ限定的ですが、これからの普及が楽しみです。 月額1,397円~ 5G対応WiMAX契約期間で選べる2つの新プラン登場!
①:工事不要で固定回線のように使用開始まで時間がかからないですむ
通常、光回線を家庭に導入する際には回線の工事が必要となります。そのため工事が完了するまでの間(およそ1カ月間ほど)、インターネットに接続することができません。また、工事を実施する際には工事の作業者の方を自宅に上げて作業をしてもらう必要があります。もちろん信頼のある方が派遣されますが、女性の一人暮らしや、自宅に他人をあげたくない人などにとっては大きな不安点になるでしょう。 それに対してSpeed Wi-Fi HOME 5G L11なら、工事は一切不要で電源ケーブルをコンセントに接続だけで、インターネットを楽しめる上に、5G対応エリアなら光回線並みの通信速度で他の住むことも可能です! ネットが開通するまで時間がかかるのがネック、時間がない、家に工事業者の人を上げたくない、そんな人にとってはとても大きなメリットだといえます。
②:設定が簡単
Speed Wi-Fi HOME 5G L11は難しい設定がなく簡単にインターネット接続をすることができます。もっとも簡単な方法でいうと、専用アプリ「ZTELink JP」をインストールし、アプリ経由で本体底面にあるQRコードをスキャンするだけで通信設定が完了します。 また、専用アプリは通信の初期設定だけでなく、データ通信量・電波状態の確認やさらにはルーターの詳細設定までできるため、非常に便利に活用することができます。Speed Wi-Fi HOME 5G L11を購入した際にはまず初めにインストールしておきたいアプリです。
③:同時に接続できる端末が多い
Speed Wi-Fi HOME 5G L11は、パソコンやスマートフォンタブレットなどを同時に接続できるデバイスの台数が多く家族や友人との共用利用も安心です。最大30台の端末を同時接続することができます。これだけ接続できるのであれば、来客時に友達の端末をつないであげても安心ですね。 実際に筆者の家にある、パソコン、スマートフォンや家族のデバイスを合計9台同時接続し、使用してみましたが、通信が遅くなることもなく、快適にインターネットを楽しむことができました。 Speed Wi-Fi HOME 5G L11を使うメリットはありますが、デメリットもあります。Speed Wi-Fi HOME 5G L11の持つデメリットもしっかりと把握し、自分の使用環境に適合するかよく検討しましょう。
④:5G対応エリアはまだまだ限定的
2021年6月現在、5Gを利用できるのは全国の一部の主要駅周辺に限られています。東京23区内ですら、利用できるエリアはかなり限定的であり、使用できる主要駅でも数分歩いただけで5Gのエリア外となってしまうことも多いです。 5Gを使う目的だけでSpeed Wi-Fi HOME 5G L11を選択する前に、使用場所の5Gの対応状態を確認しておくことが重要です。
⑤:建物の形式や場所によっては、電波が弱い可能性もある
Speed Wi-Fi HOME 5G L11に限らず、ホームルーター全般にいえることなのですが、設置する場所も電波の良い場所を選ばなければならならず、電波の受信状況によっては設置場所の自由度も限られてしまいます。 また、木造の建物は比較的電波が入りやすいですが、鉄筋コンクリートなどの壁が厚い建物は、その特性から電波が受信しにくく、弱くなってしまう可能性もあるので注意が必要です。電波状況を確認できるようお試しプランを用意している業者もあるので、通信状況が不安な人はそちらを利用しましょう。 代表的な4機種とサイズやスペックなどを比較してみました。Speed Wi-Fi HOME 5G L11はもちろん優秀ですが、ドコモのhome 5Gも通信速度や同時接続台数などかなり高性能なことが分かります。 また、4機種の中では5G通信対応がSpeed Wi-Fi HOME 5G L11とhome 5Gだけとなっています。今後の5Gエリア拡大を考えれば、今のうちに5G対応端末を購入しておくのもいいのではないでしょうか。 大きさ比較の参考までに、Speed Wi-Fi HOME L02とサイズをくらべてみました。高さはほぼ同等なサイズ感ですがの方がスリムで設置場所を選ばず置くことができそうです。 ただ、5G対応エリアがまだまだ限定的なことから、使用する人の環境によっては、その恩恵をあまり受けれないこともあります。購入する前に使用する場所の対応エリアについてはしっかりと調べておくようにしましょう。 そもそもホームルーターとしてのスペックはかなり優秀ですので、将来5Gエリアが拡大されることを見越して今のうちに購入をするということもありだと思います。その際に本記事が参考になりますと幸いです。