下り最大1.0Gbpsのギガビット通信対応の超高速モデルなので、4Kなどの高画質動画も快適に楽しむことができます。 今回は、工事不要で手軽に使い始められる話題の最新ホームルーターL02をレビューします。おすすめのホームルーターなのか?についても確認していきましょう。 据え置き型のホームタイプのルーターですが、アンテナ内蔵式になっているので見た目はかなりすっきりしています。カラーバリエーションはホワイト1色のみですが、シンプルなデザインも相まってどんな場所に設置してもインテリアとしてそれなりに馴染んでくれそうです。 正面には4種類のインジケーターランプがあり、色(緑・黄・赤)と点灯パターン(常時点灯・点滅・3回点滅)でルーターの状態を確認することができます。 4種類のインジケーターランプで確認できる項目は、上から順に以下の通りです。 「電波強度ランプ」は4つあり、4段階で電波の強度を表示しています。「Mode/Updateランプ」はハイスピードモード・ハイスピードプラスエリアモードのどちらで接続しているか、通信モード自動切り替えがオンになっているかを確認できます。 ・電波強度ランプ:受信電波の強弱を表示 ・Mode/Updateランプ:通信モードやソフトウェアアップデートの通知を表示 ・Statusランプ:製品の状態を表示 ・Data Usageランプ:設定 「Statusランプ」は電源がオンになっていることや正常接続できていることを示す一方で、接続エラーなどの状態不良を表示してくれます。「Data Usageランプ」は「Speed Wi-Fi HOME設定ツール」で設定したデータ通信量を超過していないか、直近3日間で10GBを超過していないかを確認できます。 電波強度ランプは点灯/消灯とランプの点灯数で示されているので比較的にわかりやすいのですが、それ以外はランプの色や点灯パターンが何を示しているのか覚える必要があるので、慣れるまではユーザーガイドで確認するようにしましょう。 無線LAN(Wi-Fi)の最大接続数は40台(2.4GHz帯/5GHz帯で各20台)。スマホやノートパソコンだけでなく、ゲーム機などもWi-Fiに接続する時代なので同時接続数が多いに越したことはないと思います。 通信速度はギガビット対応で、最大通信速度は下り最大1Gbps(Wi-Fi接続時は下り最大867Mbps)を実現しています。SIMカードを挿入して電源に接続するだけで手軽に使えるのに、しっかりとしたスピードが出るのはうれしいポイントですね。 また、4本の高感度アンテナとWi-Fi TXビームフォーミングによって通信の安定化も図ってくれています。工事不要ですぐに使えるうえに、機能もしっかりと充実していて使いやすいルーターに仕上がっています。
特徴① 下り最大1Gbpsのギガビット通信に対応
「Speed Wi-Fi HOME L02」の下り最大通信速度は1Gbps(無線LAN接続時867Mbps)と光回線並み(※あくまでも理論上の最大通信速度です)。 ただし、ギガスピード級の超高速通信ができるのは月7GBまでの制限があるハイスピードプラスエリア利用時。無制限で使えるのは、ハイスピードモードなので混同しないようにしましょう。 とはいえ、「Speed Wi-Fi HOME L02」はハイスピードモードの通信速度も下り最大558MBpsと十分な内容。日常的な利用で困ることはほとんどないと思います。 実際にiPhone XSをWi-Fi接続して、ハイスピードモード時・ハイスピードプラスエリアモード時の通信速度を測定してみました。 理論上の最大通信速度と比べるとさすがに遅くなっていますが、ネットサーフィンや動画視聴、アプリのダウンロード程度の日常的な使い方でストレスを感じることはないでしょう。PCで4K動画を視聴する場合でも、通信速度がネックになっているようなことはありませんでした。 一方、PCを使って大容量のファイルを頻繁にダウンロード・アップロードするような通信速度と通信容量が必要な場面はあまり得意ではありません。手間はかかりますが、光回線を導入するなどしたほうがよいでしょう。
特徴② 4本の高感度アンテナ&Wi-Fi TXビームフォーミングで通信が安定
「Speed Wi-Fi HOME L02」は4本の高感度アンテナを4方向に配置することで、基地局からの電波を360度カバーできるようになっています。 モバイルデータ通信を利用するルーターなので、設置したい場所によって電波受信感度が大きく変動してしまうと使いにくいですよね。自宅のどこでも繋がりやすいのはうれしいことです。 また、スマホなどの利用機器の位置を検知して、そこに向かって集中して電波を送信するTXビームフォーミングにも対応しています。この機能を活用するとWi-Fi電波感度が低くても通信を安定させることができ、速度を向上させることができます。 「Speed Wi-Fi HOME L02」はTXビームフォーミングの採用で、中・弱感度のWi-Fi電波の受信速度を従来機種よりも30%アップさせています。 実際に2LDKの部屋に設置して使っていましたが、各部屋の隅や玄関先、トイレ、お風呂など居住空間内であればどこでも安定して繋がっていました。
特徴③ 工事不要でコンセントを繋ぐだけで使い始められる
ADSLや光回線を導入する場合、申し込みから工事までに結構な時間がかかりますし、自宅での工事に立会が必要なケースもあります。ひとことで言うと、すこし面倒ですよね。 しかし、「Speed Wi-Fi HOME L02」の場合は、自宅に端末が届いたらSIMカードを挿して電源に接続するだけですぐに使い始められます。非常に手軽でいいですね。 実際に筆者が使い始めてみたときも、セットアップは特に不要ですし、SSID/パスワード以外にQRコードからもWi-Fiに接続できるので、スムーズにスマホから接続することができました。 また、固定回線の場合は年単位の契約期間が付帯していることが多く、仕事の関係で引っ越しが多い人だと解約費用をその都度払わなければいけないデメリットがあります。「Speed Wi-Fi HOME L02」であれば、その点は安心。モバイルデータ通信を利用するので、サービスエリア内であれば引越し先でも気にせず使いづつけることができます。 両機種を比較してみて、「Speed Wi-Fi HOME L02」が先行モデルから進化を遂げたポイントは大きく分けて2点。 まず、1点目は最大通信速度が速くなったこと。ハイスピードモードで440Mbps→558Mbpsに、ハイスピードプラスエリアモードで758Mbps→1,000Mbps(1Gbps)と速度が向上しています。ハイスピードプラスエリアには7GB/月の制限があるので利用シーンは限定的かもしれませんが、メインでの利用になりそうな無制限で使えるハイスピードモードでも速度が上がっているのはうれしいポイントですね。 また、「Speed Wi-Fi HOME L02」では対応しているWi-Fi TXビームフォーミング機能は「Speed Wi-Fi HOME L01s」では非対応です。そのため中・弱感度のWi-Fi電波において、「Speed Wi-Fi HOME L02」のほうがより通信が安定していて速度も速いということになります。 また、「Speed Wi-Fi HOME L02」はWiMAX 2+対応ホームルーターの中で通信速度が最速。さらに、先行モデルの「Speed Wi-Fi HOME L01s」より安定性もアップしているので、「モバイルデータ通信でも通信速度を重視したい」という人にもおすすめです。 実際に筆者も使ってみたのですが、導入が非常に手軽なのは便利だと感じました。また、ネットサーフィンや音楽・動画のストリーミング配信、アプリダウンロードなどの利用であれば通信速度にストレスを感じることはありませんでした。 スマホのデータ量を節約するために自宅にWi-Fi環境を導入しようと検討していて、「使う通信量はそこまで多くならないし、速度もそこそこで事足りる」という状況であれば、シンプルに使える「Speed Wi-Fi HOME L02」は選択肢の1つとして有力候補になると思います。 お肉大好きモバブおじさん 1990年生まれ、青森出身Twitter在住のWebエンジニア。 高専卒業後、放射線業務従事者、Webライター、編集者の職を経て現在に至る。 2012年から運営しているブログ「でこにく」では、スマホやカメラ、モバイルバッテリーを中心としたガジェットのレビューや、美しい肉の写真などを発信中。 エンジニア、ブロガー以外にも、ライター、カメラマン、DJなど、活動は多岐に渡る。 スマホ・カメラ・モバイルバッテリー 【書籍】
はじめての今さら聞けないWi-Fiの使い方